運ゲーが大嫌い「だった」

おれは運ゲーが嫌いだった。たとえそれで結果を出せたとしてもそれは自分の実力ではないように感じていたから。

逆に言えば、結果が出ないのはすべて自分の責任で、実力不足であり、結果を出すためにはすべてを捨てて努力すべきであると考えていた。

だが最近、いくつかの本やゲームに影響を受けて考えが変わってきた。「運」という要素は現実に存在するし、そもそも自分の実力で結果を出せたと考えていたものも、本当は運よく勝てただけなのかもしれない、と思うようになった。

おれが運ゲーではないと考えていたものは実は運ゲーだったのではないか?

どのようなきっかけがあってのことか、書き出して整理したいと思う。

Shadowverse

おれは2021年6月ごろからShadowverseをはじめた。きっかけはこの話とは関係なく、FPSしかやったことがない自分が他のジャンルでどれだけ結果を出せるか試したかったからというものだ。

おれはランクを上げるべく奮闘し、2か月半でAAランクまで到達させた。当然自分の力で上り詰めたものだと考えていた。

6月半ばに始め、9月26日にAA帯に到達することができました。

ちょっとずつ動画も見るようになってきた矢先、友人から「RAGE GRAND FINALS」を見る配信というURLが送られてきた。

Shadowverseには絶対に勝てない試合というものが存在する。引いたカードが良くなくて、自分がベストの動きをしたとしても勝利が見えない、という瞬間はカードゲームには往々にしてあるものだ。大会の中でもそのような瞬間があった。

そういう試合では、チャットには「やっぱ運ゲーじゃねえかw」というコメントが溢れる。

そのタイミングで、Shadowverseのプロゲーマーである「あぐのむ」が大乱闘スマッシュブラザーズに挑戦してみた、という話をしている。

彼によれば大乱闘スマッシュブラザーズは実力が支配する世界(運要素が少ない)で、難しすぎた。自分には運の要素が絡むShadowverseの方が性に合っているし、面白い。というような要旨であったと記憶している。

かものはしもこれに賛同している。

俺にとってこれは衝撃だった。 運の要素を積極的に、しかも一部には自分の生業として求める人がいる、ということが。

趣味で楽しむだけのソシャゲのガチャやギャンブルに関して、運要素を楽しむ、という感覚は理解できるが、そもそもそれはサブの要素として楽しむくらいのもので、自分が遊ぶゲームのメインの要素には運がかかわらない方が良いと思っていたし、他の人も同じように考えていると思っていたからだ。

Shadowverseの運要素は自分には苦しいものだった。負けた時には自分が作ったデッキ構築が悪いのだと考えていたし、プレイングが悪いのかと思っていた。だが、様々なゲームには運の要素も多少あり、自分がベストを尽くしたとしても勝てない試合もある。これを知れたことによって苦しみから少し解放され、ゲームを楽しめそうな予感がしている。

新パックが9月27日にリリースされる。どのように環境が変わるのか非常に楽しみだ。

追記

そういえば、マイケル・サンデルというハーバード大学の教授が書いた本に、「実力も運のうち」という本がある。

俺はまだ読んでいないのだが、先述した、自分が実力だと思っているものも、実は運がよかったので出た結果だったのではないか、という問いに対してのアンサーがあるのではないかと思っている。

今読んでいる本が読み終わったらこれを読もうと思う。

皆さんも読んでみてはどうかな?

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